日本各地で災害が増えたと感じる近年、台風や線状降水帯、集中豪雨など身近に感じている人も多いのではないでしょうか。今私達が住んでいる場所でこういった災害に巻き込まれたとき、どれほどの自然災害のリスクがあるのか知るためにも「ハザードマップ」が重要です。事前に確認しておくことで、いざというときに備えることができます。
ハザードマップとは
土地の形状や過去の経験から、その土地にどの程度の洪水リスク、浸水リスクが有るのかを地図上に示したものをハザードマップ(被害予測地図)といいます。自治体によっては地震による倒壊・火災・液状化のリスクを作成していたり、海が近い地域では津波、噴火などのリスクを予測しているものもあります。
スマホやPCなどインターネットでも確認できるので、自分が住んでいるところにどれだけのリスクがあるのかを事前に確認するのはとても大切なことです。
また東京などの都心部になると、河川の氾濫による洪水だけでなく排水路から水が溢れてしまう内水のリスクもあり、1階に住んでいる人などが水害の被害を経験しています。家の近くに河川がないから安心と判断してしまうのはおすすめできません。
ハザードマップの説明が義務化
2020年7月17日より、不動産契約時にハザードマップによるリスク説明が必須になり、義務化されています。もともと土砂災害のリスクがある地域ではハザードマップの説明が必要でしたが、洪水などの水害においても説明するように変わりました。
他にも、東京都に住んでいると黄色の冊子の「東京防災」がもらえます。このなかに過去にどんな災害が起きているのか確認できます。また災害に必要な知識も含まれているので、一度目を通しておくと安心できます。
ハザードマップといってもさまざまなところで情報を発信しています。
どのハザードマップが見やすいのか、事前に目を通し調べ方などスムーズにできるようにしておきましょう。特に東京の東側は大きな河川も多く海抜ゼロメートル地帯もあるので、日頃から興味を持つことも大切です。
東京都建設局ハザードマップ
https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jigyo/river/chusho_seibi/index/menu03.html
気象庁 指定河川洪水予報(主要河川以外の確認もできる)
https://www.jma.go.jp/jp/flood/103.html
国土交通省 ハザードマップ
https://disaportal.gsi.go.jp/
国土交通省 浸水シュミレーション検索システム
https://suiboumap.gsi.go.jp/
これらの中に住んでいる地域の河川にどのぐらいのリスクがあるのかがわかります。また、河川の上流で大雨が降ると下流には時間差で水位があがり浸水することもあります。「情報を正しく知ること」「事前に備えること」で自然災害からリスクを守っていきましょう。