谷根千をはじめとする周辺の地域では数々の文豪などの史跡が残されており、歴史好きな人にはたまらないスポットがたくさんあります。一歩路地裏に入るとひっそりと佇むその一つ一つに感動しながら探索するのも楽しいでしょう。
台東区の根岸には正岡子規の気分が体験できる唯一の史跡「子規庵」が残っています。
最寄り駅はJR鶯谷駅になり駅前は賑やかな場所ですが少し離れると昔ながらの雰囲気の残る街並みです。そんな根岸を谷中方面に歩き住宅街を過ぎたとても静かな場所にあります。
「子規庵」は正岡子規が8年ほど住んだ場所で終焉下場所としても知られています。
正岡子規が亡くなった後、お母さんと妹が住んでいましたが没年後、昭和20年に戦火により消失し、正岡子規らの弟子の強い希望により復元したものになります。
「子規庵」の縁側からは小さな小庭へと繋がっており四季折々の美しい植物を楽しめます。まるで時代をタイムスリップしたかのような癒しの空間がここにはあります。
田舎に帰った時のような温かささえ感じるこの場所は、正岡子規のこだわりが色濃く残っているとてもすてきな場所です。
今年(2017年)が生誕150周年になることから「子規庵」の内部の写真撮影ができるようになりました。一部撮影できない場所もあるものの個人用としてなら使えるようになり、正岡子規好きの人にとってはこれとないチャンスでもあります。
特別企画の展示や各種イベントなどもあり、今しか楽しめないものがたくさんあります。
正岡子規を詳しく知らない人でもこれを機会に気軽に訪れてみてはいかがでしょうか。