荒川区の日暮里着から程近い場所に「経王寺(きょうおうじ)」と呼ばれるお寺があります。
このあたりはお寺も多く、谷中銀座から歩いてすぐになるので、合わせて訪れるのをおすすめします。実はこの経王寺には歴史を感じるとあるものが残っていることでも有名です。
この経王寺は日蓮宗のお寺になります。
明暦元年(1655)当地に創建したとても古くから残っているお寺になります。
境内は緑も多く、ツツジや松、みかんなどが植えられ落ち着いた面持ちになっています。
管理もきちんと行き届いているので、まるで小さな庭園のような雰囲気も楽しめます。
通り沿いをすっと一本入った所にお寺の山門が見えてきます。
とても立派なもので、この山門には慶応4年(1868年)に上野戦争が行われた際に、敗走した彰義隊士を匿った場所としても知られ、新政府軍の攻撃を受けました。その当時の銃弾の形跡が今でも色濃く残っており、歴史を感じられる場所としても知られています。
この銃弾の跡は荒川区の文化財にも指定されている場所です。
中に入ると本堂があり、その隣の大国道には日蓮上人の作と伝えられる大黒天が鎮守しており、この周辺の人にとってはなくてはならない存在です。
この周辺を散策しながら歴史に触れてみるのも楽しいのではないでしょうか。
もしお時間があるなら寛永寺迄足を運んでみるといいのでは。
こちらにも同じく銃弾の跡が残り、徳川慶喜のお墓などもあります。
週末になれば観光客も少人数ながら訪れます。
平日ならあなただけの特別なひとときを堪能できるのではないでしょうか。
歴史が残る寺社巡りも楽しいものですよね。