台東区のとある地域に「谷根千(やねせん)」と呼ばれる場所があります。
利便性がよく中心地でもある山の手の一角にありながら、他の街とは一味違う昔ながらの下町を感じるお散歩エリアとして、知る人ぞ知る穴場スポットになります。
谷根千とは、谷中・根津・千駄木の総称になり、谷根千という地名はありません。谷根千工房より発行されていた雑誌を置いているお店の方々が、「やねせん」の愛称で呼んでいたのが広まったとされています。この3つの地域にはそれぞれに魅力がたくさんあり、ファンが多い地域としても知られています。
谷中
谷中霊園には、徳川15代将軍の慶喜や横山大観のお墓があることでも知られています。
日暮里駅から階段をのぼると小さな商店街の近くに出ます。その商店街に向かい降りる階段を「夕焼けだんだん」といいテレビや映画などの撮影で使われることが多い場所です。
商店街は谷中銀座といい昔ながらの老舗や、駄菓子屋さんなども残り下町情緒溢れるその姿を見ようと地元の人だけでなく観光客が多いスポットでもあります。
ここには新旧入り交じる谷中ならではの姿があり、子供も大人も楽しむことが出来る貴重な場所です。
根津
根津には、東京十社に数えられている根津神社があります。社殿は重要文化財にも指定され、1900年前に日本武尊が創祀したと伝えられる由緒ある神社でもあり、徳川の6代将軍綱豊が生まれた場所でもあります。
毎年5月のGWの頃になるとつつじまつりが行われ、一面に咲き誇る種類も豊富な花々が出迎えてくれます。秋にはお祭りもあり、風格のある神社として知られています。
千駄木
千駄木は多くの文化人が住んだ場所としても知られ、夏目漱石や川端康成、北原白秋、森鴎外のゆかりの地として親しまれています。夏目漱石の「吾輩は猫である」は千駄木で執筆されたものでもあります。森鴎外の過ごした「観潮楼」も是非とも見ておきたいところ。川端康成がすんでいたような下宿宿もたくさん残っています。昔の時代の文化人に思いをはせて巡る千駄木もなかなかいいものです。
谷根千のエリアには美味しいグルメのお店もたくさんあり、食べ歩きしながらお散歩するのがおすすめの地域です。東京とは思えないような昔の街並みを堪能することが出来ます。
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